虫歯とは?
「歯が痛む!」「しみる!」「歯が黒くなってる!」
こういったことで歯医者に来院される方は少なくありません。もちろんそれは虫歯である可能性があります。
そもそも虫歯とはどうやってできるのでしょうか?
お口の中の虫歯菌(ミュータンス菌など)はまず歯とくっついて、プラーク(歯垢)を形成します。プラークにはたくさんの菌が存在していて、それが食べ物に含まれる糖を使って酸を産生し、歯を溶かします。そうやって歯に穴が開いてしまい、そこから菌が歯の中に入っていくことで虫歯になっていきます。
虫歯になりやすい部位
プラークが歯磨きでとれないもしくは取り除きにくい部位は、必然的に虫歯になりやすい部位であると言えます。例えば
- 歯と歯の間
- 奥歯の噛み合う面の小さな溝
- 歯と歯茎の境目
- 被せ物と歯の境目
こういったところは磨き残しやすいところで、虫歯になりやすいので要注意です。
虫歯の診査診断
虫歯の診断には問診視診の他に、X線写真などを使用して診断していきます。
虫歯は削る必要がない虫歯(初期虫歯)と削る必要がある虫歯があります。削る必要がない歯の場合は、歯磨きやフッ素で修復(再石灰化)を期待していきます。削る必要がある場合は、それが歯の神経をとる必要があるのか、神経は残せるのかを判断していきます。
☆当院での診断におけるこだわり!☆
当院ではこういった診査の際に、必要に応じてダイアグノデント(虫歯の深さを数値化して測定する機械)やマイクロスコープ(細かい部位が観察可能な顕微鏡)を使用し、診断を行っています。
虫歯の進行
C1(軽度の虫歯)
虫歯の最初の段階なので、症状もないことが多いです。
削らないかもしくは削って白い詰め物(コンポジットレジン修復)で治療をします。
C2(中等度の虫歯)
冷たいものがしみたりする症状が出てきます。
これ以降の段階は歯を削る必要があります。
C3(重度の虫歯)
虫歯でできた穴が神経まで到達している状態です。
何もしなくても痛みが出ます。
この場合は根っこの治療が必要になります。
C4(重度の虫歯)
歯全体が虫歯になっており、歯の頭の部分がほとんどなくなっている状態です。
この状態では歯を抜かなくてはいけない可能性も出てきます。
虫歯の治療の種類
コンポジットレジン修復
虫歯をとった穴(C1〜C2)に、プラスチックを接着させて固める治療です。その他、歯が欠けたときなどにも行っていきます。接着のシステムはどんどん進歩している為、適応できる虫歯の範囲も広がってきています。
直接・間接覆髄処置
虫歯が大きく(C2とC3の間)、神経が入ってる箱に穴が空いた時もしくは近接している時に行う処置です。神経を残すために、お薬をつめて、詰め物をして行きます。
インレー・アンレー修復
虫歯をとった穴(C2)に、金属もしくはセラミックをセメントでくっつける処置です。虫歯をとった後に、形を削って型取りを行い、その型からできあがってきたものをセメントでくっつけます。