遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
サノ歯科クリニックの副院長の佐野裕之です。
2023年卯年です。卯は飛躍の象徴ともいわれていますので飛躍の年となるようにスタッフ一同頑張っていきますので、本年もよろしくお願いします。
2023年最初のブログでは歯肉退縮についてお話をさせていただきたいと思います。
目次
<歯肉退縮とは?>
歯肉退縮は歯茎が下がってしまった状態のことです。
歯茎が下がってしまうと、見た目の問題だけではなく知覚過敏の原因となったり虫歯のリスクが上がったりという様々な問題が起きてしまいます。
歯肉退縮とはどのようなものか一つずつ説明していきたいと思います。
<歯肉退縮の原因>
まず原因について説明していきたいと思います。
歯肉退縮は解剖学的なものに不適切な歯磨きの方法や細菌などの複数の原因が合わさって起こります。
主な原因となるものは2つあります。
1つ目は磨き過ぎによって歯茎が傷つけられることです。
歯磨きの回数が多かったり、歯磨きの強さが強過ぎたりすると歯茎が傷つけられ歯肉退縮が起きやすくなります。
2つ目はかみ合わせにより、歯が揺らされてしまうことでおきます。
かみ合わせの問題上、強く力がかかってしまう歯には歯茎が下がることがあります。
また、矯正治療で歯を動かすことによって歯茎が下がってしまうこともありますが、治療によって歯茎が下がってしまうのはなかなか防ぐことが難しい問題になります。
<歯肉退縮の治療法>
次に治療方法です。
治療方法の一つ目は歯磨きの方法の改善です。
歯磨きの方法が不適切だと歯肉退縮だけでなく歯周病を悪化させることにもなります。
そのため歯磨きの方法を確認し、改善していくことによって炎症をコントロールし歯肉退縮の進行を緩やかにすることができます。
二つ目は根面被覆術という外科処置です。
根面被覆術とは口蓋とよばれる上顎の内側の歯茎を取って、歯茎が下がってしまった歯に移植して露出している歯茎を覆う治療です。
保険外診療になりますが、歯茎を覆うことによって見た目が改善されたり、移植することで歯茎の厚みが増すため再発しにくくなり、知覚過敏が改善するというメリットがあります。
歯肉退縮は一度起きると完全に元の状態に戻ることはなく、進行を緩やかにするか移植して再度歯茎を覆う治療を行うことしかできないので、歯科医院での定期的なメンテナンスと家での歯磨きがとても大事になります。
また、お口の中の問題は症状がでるまではなかなか気づくことが難しいものが多いです。
しかし、1日の中で1度でも念入りにお口の中を見ながら歯磨きをしてもらうことも予防への第一歩となりますので良かったらしてみてください。
日々の寒暖差に体調を崩しやすい季節ですので、お身体にお気をつけください。
また、何かありましたらお気軽にご相談ください。
読んで頂きありがとうございました。
